毎日の日課ともいえる行動。 それはギムリを探す事。 そして、ギムリと話す事。 そして、見つける。 新しいギムリ。 それは、とても嬉しい事。 「…いない、なあ」 今日も今日で、ギムリを探しているのだけれど、今日に限って見つからない。 いつもいる場所も。 お気に入りの場所も。 その辺にいる人にも聞いたりしてみたのに。 見つからない…。 城にも、街にもいないから。 森に来てみた。 川はギムリも好きだし、と思って。 川沿いをテクテクと1人歩いてみる。 光が水に反射して、とても綺麗。 「ギムリと歩きたいなあ…」 きっと彼の人は、川と同じ位目をキラキラさせて喜んでくれるだろう。 随分と歩いたのに、目当ての人は全然見つかる気配もない。 「ギムリィ…」 こんな時は悲しくなる。 もしかして、避けられてるんじゃないかと思いそうになって。 もしかして、迷惑だと思われてるのでは。 もしかして、告白しない方が良かったんじゃないかとか。 ドンドン、暗い考えに落ち込んでしまう。 「…だろ……から… …」 トボトボと美しい川辺を歩いていると、小さく、声が聞こえてきた。 間違うはずもない、ギムリの声。 「ギムリッ?!」 思わず口から飛び出る名前。 それに返事は返ってこないけれど。 ここにいる。 いるんだ!! その思いだけで、勝手に足が走り出す。 愛しのギムリの姿を求めて。 声を頼りに、姿を見つけてみると。 そこは森のど真ん中。 まさかいるとは思わなかった場所。 声をかけようとして、戸惑った。 そこにいたギムリは、優しい顔をして。 木の根元に腰掛けていた。 隣には小鹿が座っている。逃げようともしないで。 鹿が人に慣れるなんて。 しかも、エルフではなく、ドワーフに。 胸がチクリと痛んだ。 優しく笑うギムリに。 慣れるはずがない鹿に。 どちらに何を言えばいいのか。 もやもやが胸を覆う。 パキッ 動かしてしまった足が小枝を踏んづける。 その小さな音で、ギムリは顔を上げ。 鹿は一目散に逃げていった。 「…やあ、邪魔しちゃってゴメンね?」 僕は、笑って言えただろうか。 |
おお、3作目にして何か動いてる気がします。…気のせい?(笑)一人称を交互にやっているのですが、実は一人称苦手です…げふ