すまいる




「笑うと可愛いんだよ」

それは、いつ見た事?



インターハイで、ペコが優勝して。
暫くの間、周りはお祭騒ぎが収まらなかった。
当のペコは超ご機嫌で、周りのハイテンションぶりにしっかりとついて行ってたけれど。

僕は、隣で相変わらずの仏頂面を曝していた。


「スマイル〜どしたの?」
喧騒から抜け出してきたペコが隣に座る。
どうせ、5分も立たない内にあそこへ戻るのだろう。
「…別に」
「嘘だな!スマイルは嘘が下手だんな!」
調子にのったペコは、どんな超能力者よりも優れていると常々思う。
隠し事はおろか、絶対勝てない。

その証拠に。
「拗ねてるんだろ?」
ほら。
「ずっと1人でさ!」
ほら。
「仲間外れにされてると思って!!」
…。
「心配しなくても、誰もスマイルを仲間外れにしたりしねぇよ!てか主役の1人だろ〜?ほらほら、一緒に行こッ!」

…ちょっと前言撤回。
ぐいぐいと腕をひっぱるペコにひとつため息を吐いてから。
グッと力を入れて引っ張れない様にする。
キョトンとしたペコをさらに力を込めて引き寄せて。

そっと耳元で囁いた。

「僕は、ペコだけがいればいいよ」


真っ赤になったペコに、ニコリと笑う。
可愛い可愛いこの恋人は、どこまでも鈍感で時々困る。

ちょこん、と大人しく座る姿が何とも言えず可愛くて。
思わずぎゅう、と抱きしめた。
「ス、スマイル…」
「ん?」
「あのさ…」

「相変わらず仲いいなぁ、お前ら!」
ペコの言葉を遮った刺のあるセリフに振り返ると、そこにはアクマの姿。
オデコに血管浮き上がらせて笑われてもね…。
当然の如く、ペコはマッハで僕の傍から離れる。
「もうお開きか?ペコ?」
「ううんっ!今行く!!」
すっくと立ち上がる姿に思わずガッカリしたけれど、アクマの勝ち誇った顔が目の隅に入ったので、絶対表情には出さない。

「あのさ、スマイル?」
すぐに行ってしまうかと思われたペコが振り返る。
「何?」
「やっぱさ、スマイルは笑ってた方が可愛いよ!」

それだけ言うと、ダッシュで光の中へと戻っていく。
その言葉はとても嬉しいけど、分かってない。
分かってないね、ペコ。

僕が笑うのは君の前だけ。
愛しい君といられるのが楽しいから笑うのさ。



「ピンポン」鑑賞後すぐに書きました!(笑)ペコ総受希望!!これにはアクマしか出てこなかったけど、ドラゴンとかチャイナももちろんペコ狙いです!!
で、スマイルは彼氏なの。もうお手つきありなのvv(逝っとけ)同士求む〜!