さがしもの



さがしものはなんですか。

みつけにくいものですか。





「ねぇっスネイプ先生見なかった!?」
これが、緑のネクタイスリザリン生の口から発せられたものならば、不思議はない。
けれど、それは赤いネクタイで。
しかも、額には雷型の傷。

その風景は、あっという間にホグワーツで噂になった。


『ハリー・ポッターがとうとうスネイプに我慢出来なくなったか…』と。

血を見るのではないかと恐れた人々は、誰もが首を横に振った。
ハリーはそんな彼らに腹立たしくもあったけれど、真実は9割がたが本当に知らなかったのだ。
地下室にいなかったのなら知らない。
それが一番多かった答え。



いつものばしょも、

おきにいりのばしょも

さがしたけれどみつからないのに

まだまださがす きですか。



だってだってだって!!
「絶対おかしいよ!!」
随分と駆けずり回って、さすがに息が上がってきたハリーが思わず絶叫した。
いつもだったら、1日に最低5回は顔を合わせて。
内3回は厭味を言われ。
残り2回は減点していく。

そんなスネイプに今日は1回も会っていないのだ。


だから、思わず探し始めてしまった。
スネイプの、あの不機嫌な顔を。





さがしものはなんですか。

みつけにくいものですか。



ハリーがスネイプを探している。
その噂は当然、本人の耳にも入っていた。

「探すな…」
スネイプが呟く。
「私を…探すな」


目を上げると、みぞの鏡に映ったジェームズと目があった。
「どうかした?」と聞いている様に、首を少しかしげていた。
「…何でもない。お前には関係ない」
そんな言葉に、少し寂しそうに笑った。
鏡の中のジェームズ。





「お前を、私は探している。いないのが分かっているのに。もう、いないのだと…分かっているのに」
そっと、冷たい鏡に手を添える。
ジェームズもまた、手を重ねてくれるけれど。
そこに、熱があるはずもなく。

「鏡のお前は、お前ではない。とても分かりやすい程に」
ぎゅう、と手を握り締める。
「けれど…私は間違ってしまう。お前にそっくりなあいつ…体温を持った…」



せめて、同じ顔で笑わないで。
せめて、同じ声で呼ばないで。
せめて、同じ姿で飛ばないで。

どうか、どうか。





「今日は駄目だ…お前がいなくなった日だからな…。分かっていても、あいつに辛い思いをさせてしまうだろう。だから、今日は一日ここにいよう。ダンブルドアに許可も貰った。今日は一日、お前と…」
笑ったスネイプと、ジェームズ。
その笑顔が、凍った。

「先生、見つけた〜!!」

外との境目が開けて、光が洩れてきている。
そこに、逆光に立ちふさがっているハリー。
息を弾ませて。
ローブを汚しまくって。

そんな姿さえ、似ている。








ゆめのなかへ

ゆめのなかへ

いってみたいとおもいませんか。



強制終了!!途中からどうやって始末つけようか困り果ててました…ハリーはスネイプ先生の心を捕まえる事が出来るのか!?待て次号!(嘘。続きません)