大好きな人




ひと目、見たときから。

貴方と一緒に。

そう、願わずにはいられなかった。

それ位、貴方は魅力的な人。



「マスター!」
広い広いジェダイ聖堂の通路で、今日もパダワン・アナキンの声が響く。
呼ばれた本人、マスター・オビ=ワンは、少し困った顔をして振り返った。
「アナキン…何度言ったら…」
「だって、早く追いつきたかったんですもん。貴方は足が速いから」
呼べば誰だって立ち止まる。その原理を利用したアナキンの手であった。
でも、毎日の様に、大声で呼ばれては、オビ=ワンも恥ずかしいというもの。だから、口を酸っぱくして大声で呼ぶな、と言い聞かせているというのに。

「で、何の用だ」
少し、呆れ顔のまま、再び歩き出す。
今度はアナキン付きで。
「えっと〜そんなに用はないんですけど」
またか、といったカンジでオビ=ワンはため息をつく。
「アナキン…何度も言っていると思うのだが…」
「だって、僕、マスターと一緒にいたいんです」
想われて、嬉しくない人間はいない、と誰かが言っていたのをフと思い出す。
けれど、その誰かだって、こんな自分よりデカイ、しかも同じ性別の奴に想われてもそう言えれるのだろうか?と、オビ=ワンは真剣に考え込む。

「マスタァー」
「ん…?」
呼ばれて、考え事から浮上すると、隣にアナキンがいない。
あれ?と振り返れば、数歩後ろで不貞腐れてつったっていた。
「どうしたんだ?行かないのか?」
「…だって、マスター足速いんですもん。しかも、隣に僕がいるのに、考え事なんてしちゃってさ」
すっかり不貞腐れたカンジのアナキンに、オビ=ワンは苦笑する。
一体、こいつはいくつの男なんだ、と。
そして、思う。
やっぱり、デカイ男でも、想われているというのは嬉しいものなのかもしれないと。


「ほら」
差し出された片手。
きょとんとしていると、行かないのか?ともう一度聞かれる。
「い、行きますっ」
たった数歩をダッシュで移動して、その手にしがみ付く。
とても、とても。
とても嬉しそうに。
そんなアナキンを見て、オビ=ワンも笑う。
楽しそうに。

「マスター?」
「ん」
「僕、マスターの事好きなんです」
「ああ」
「マスターは?」
その質問に、オビ=ワンはきょとんとする。
今まで好きだとは何度も言われたけど、聞かれた事はなかったから。
「う〜ん、そうだな」
「それって肯定ですか?」
「どうかな」
「マスター、卑怯です〜」
それに、あははと笑って返すオビ=ワン。

まともに取り合ってくれないオビ=ワンに、苛つきを感じたりもしたけれど、それより手から伝わってくるぬくもりが嬉しくて。
とりあえず今日はこれでいいかな、とか思ってしまう自分がちょっと。
ちょっと、悲しくもあった。



貴方と一緒にいるだけでは、満足出来なくなってきて。

ずっと一緒にいられるかも分からないし。

じゃあ、約束を。

約束を下さい。

ずっと、ずぅっと、一緒にいれるという約束を。

だって。

僕は貴方が大好きだから。



初アナオビ…どうなんでしょ、これは。てか偽者の匂いがプンプンするんですけど(笑)まだまだアナキン片思い中デスv