Moon




「今夜の月は綺麗だね」



何を立ち止まっているのかと、振り向いたその瞬間。
そんなセリフが聞こえてきた。
気障に取られてしまいそうな、そんな言葉も。
マスターの口から出てくる事によってその効果を全く失い。
そして、真実だけが残る。


「…そうですね」
「…アニーは夜は嫌い?」

返事をするのに開いてしまった間を、別の意味にとったマスターが、心配そうに覗き込んでくる。

そんなに心配しなくても。
もう子供じゃないから。
もう、暗闇が怖いなんて、泣かないから。


「いえ。本当に綺麗だなと思って」

そうだろう、とニコニコと笑うマスター。
間の意味をまた勘違いしてくれて。

良かった。

だって、言えないよ?

本当に綺麗なのは、アナタだなんて。



「アニー」

何度もその名で呼ばないでと言っているのに、いまだに幼少の名で呼んでくるマスター。
アナタからの呼び声じゃなかったら絶対返事なんかしない。

振り向いた僕に。


「こんな月夜は散歩にピッタリだな」

と月より綺麗な、月より明るい、マスターの笑顔。





この世から月がなくなってしまっても。
僕にはマスターがいてくれれば。

この世から太陽がなくなってしまっても。
僕にはマスターがいてくれれば。


僕にとっての、生命のエネルギー。



なんじゃこりゃ…(呆然)最近月がきれいなので。何か書きたいなぁと思って衝動書き。したらダメダメになった!(爆)
アナキンが13,4位?もう子供じゃなくって、まだ大人じゃない頃のお話。…のつもり!(苦笑)