WINNER
それは、いつものお話でした…。 「ハーヤートッ!」 後ろから聞きなれた声で呼ばれて振り向いたハヤトの目の前いっぱいに誰かの服。 「わっ!?」 ボスン、という誰かの服に激突した音と共にギュ、と抱きしめられる感触。 「おはよっv」 元気いっぱいの声に、やっとハヤトは声の持ち主を理解する。 「加賀さん…おはようございます」 この体勢に少し困った様に笑いながらも、キチンと挨拶を返してくるハヤトに、加賀もウンウンと頷いてもう一度ハヨvと言いながら頬に…。 「何をしている?」 加賀の口がハヤトの頬まであと1cmの所で、やけに冷たい声が聞こえてきた。 2人して声のした方を向くと…。 「修さん…」 (やべぇのが来ちまったな…) ツカツカとこちらまで歩いてくると、ベリと加賀をハヤトから引き剥がす。 「ハヤト、朝は忙しい。早く用意をしなさい」 「は、はいっ!スミマセン!」 加賀さん、失礼しますっとまたキチンと挨拶しながらハヤトは自分のブースへと駆けて行った。 後に残された加賀と修。 「…ウチの可愛いドライバーに何の用だったかな?」 先ほどよりも冷たい声が加賀に降り注ぐ。 「べっつにぃ〜朝の挨拶してただけっすよ。可愛い、ドライバーにね…」 売られた喧嘩は買ってやるとばかりに、加賀も負けずに対応する。 冷たい空気が漂う中、遠くからの声が微かに聞こえてきた。 「ハヤト!」 「やあ、おはよう。ランドル」 「「…!!」」 2人の視線はそのまま相手に注がれていたが、気持ちはすでにあらぬ方向。 そして同時に笑い…。 「休戦…」 「賛成っ」 また2人同時にハヤトの方に駆け出して行った。 初期の頃からハヤトに目をつけていた2人。 ある意味、一番分かり合えているかもしれない…。 「今日も頑張ろうね」 ニッコリと笑うハヤトに、ランドルも口元を緩める。 (今日も可愛いな…) 「ハヤト、今日のレース…」 ランドルが口を開きかけた時、嵐が舞いこんできた。 「「ハヤトッ」」 加賀と修の異口同音。 ハヤトもランドルも驚いて2人を見る。 一心不乱に駆けてきた2人の姿は、あまりに無残だった。 整えられていた髪の毛は乱れまくり、上着はずれている。息は当然上がり、目が多少血走っているカンジがした。 「お、修さん…?加賀さん?」 その2人の姿に驚いたハヤトだったけれど、ランドルは冷静沈着であった。その理由が分かっていたからである。 (チ。いつもいつも、こいつら邪魔ばかりしやがって…2人で勝手に潰し合いしてればいいんだよ。その間に、ハヤトはしっかりとモノにしておくんだから…悔しがるこいつらの姿見るのが楽しみだ) 心の中のランドルは、中々毒舌である。 「ハヤト、油を売っている場合ではないと言っただろう?」 「そうだぜ、早く用意しなよハヤト。こんな坊ちゃんに付き合ってないでさ」 「これは失礼。ハヤトがそんな多忙の身だったとは露知らず。…しかし、あなた方とて同じ立場なのではないのですか?ハヤトに構っている暇などないのでは?僕はただ、同じドライバーとして挨拶をしていただけですよ」 「だったらもういいだろ?さっさと自分のブースに戻れよっ!大体あんな遠くから挨拶になんてくるなよな!」 「これはお言葉ですね…あなた方が邪魔してくれたお陰で、まだ挨拶は済んでいないんですけどね…」 「今じゃなくてもいいだろう…とにかく今は解散だ。さぁ、ハヤト。ブースに戻…」 「「「ハヤトッ!?」」」 3人がギャアギャアと言い争いしている内に、ハヤトの姿は消えていた。 どこへ行ってしまったのかと3人はまた大騒ぎ。 その頃、当のハヤトは…。 「ね…皆に黙って来ちゃったけど…良かったかな?アンリ」 「大丈夫ですよ。子供じゃないんだから。それより、風見先輩早く用意しないと…そっちの方が問題ですよ。ミキさん達が探してましたよ〜」 ハヤトの手を握って早足であの場所から立ち去るアンリ。 (ふふっ風見先輩は渡しませんよ…) 「ゴメンね、アンリだって朝は忙しいだろうに…わざわざ探してくれたんだ?」 「風見先輩のブースが大変そうでしたので…気になって自分の事所じゃなかったんですよ」 少し照れた様に早口で言い放つアンリに、ハヤトは満面の笑みになる。 「ありがと、アンリ」 「………っ!!」 その笑顔に、アンリはクラリとふらつく。 「ア、アンリ!?」 ふら付いたアンリを咄嗟に抱きしめるハヤト。 何だか良く分からない状況のアンリだったけれど、とりあえず(ラッキーv)とばかりにハヤトを抱きしめ返す。 「大丈夫かいっ!?」 その行動を、ハヤトは具合の悪さに1人で立っていられないと解釈し、オロオロとおでこに手をやったり、どうしようかと辺りを見回したりしている。 その姿すら可愛い…とアンリはかなりご満悦。しかし、ほかっておくと大事になってしまいそうだった。 「大丈夫です。風見先輩。ちょっと立ち眩みがしただけですよ。もう全然平気です」 「そ、そう…?でも…」 「大丈夫ですよ。あ、でもブースまで手を繋いで行ってもいいですか?1人で歩いていると不安で…」 「いいよ、ゆっくり行こう?」 「はい」 本日、ハヤトをゲット出来たのはアンリの模様。 しかも、手を繋いでブースに戻ってきた2人の姿はしばらくの間噂になるというオマケ付き。 他の彼らが悔しがったのは、いうまでもないでしょう…。 |
もう全然内容も道筋もない話なんだけど…楽しかったです!(笑)ハヤト総受。しかも天然系。ウハ〜!!ツボ!!
てかアンリまだあまり見てないのでキャラ固まってませ〜ん(^^;違ってたらゴメンなちゃい…早くビデオ見ちゃわなきゃな…