△月●日 トピックス

1ヶ月前、シリウスが体調不良で休んだ翌日より、ホグワーツ名物が変更された。
それまでは、グリフィンドール悪戯衆VSスリザリンの黒百合との決闘が名物であった。廊下でバッタリ出くわす瞬間を誰もが楽しみにしていたものだ。

けれど、今は…。



廊下でバッタリ出くわしてしまった。
「セブルス!」
「…人の名を気安く呼ぶな」
シリウスが、その辺の女生徒なら顔を真っ赤にして倒れそうな位の笑顔で呼んだ相手、セブルスは、心底嫌そうな顔をして振り返った。
そのセブルスが見たのは、駆け寄ってくるシリウス。
もちろん、顔は先ほどの笑顔のまま。
「…なるほど、人気があるのも分かる気がする」
目の前に来る前に、ボソっと呟いたその言葉は、野生児シリウスの耳にしっかりと届いてしまった。
「おおお!やっとセブルスも俺の魅力に…!」
「馬鹿か。女生徒になら、という意味だ。私対象の話ではない」
一気に浮上した機嫌が、一気に落とされる。

セブルスにアタックし始めて、早1ヶ月。
落ちる様子は微塵もなかった。





○月▲日(回想)

「…でさ、基本的にはどうするわけ?」
頼んでもいないのに、気付けばジェームズとリーマスが、シリウスを囲んでセブルス対策を練っていた。
「まず、人並みに仲良くなる事。これ重要だよね!」
「全くもってそうだよね。今、セブルスにとってシリウスって天敵以外の何でもないよね」
「だね!」
2人の容赦ない言葉に、シリウスは落ち込む一方。
そんなシリウスを尻目に、2人はシリウスへタレ話で盛り上がっていた。

「大体、シリウスって噂悪いよね」
「あ〜知らない人聞いたら本気にするよね!女にだらしないとか」
「酒もタバコもバリバリとか」
「薬の話も聞いた事あるよ!」
「あ、バイ説もあったな〜」
止まる事など知らないかの様に盛り上がる2人にとうとうシリウスが切れる。
「うっせぇ〜!!」

「…で、どうすんのさ」
結局最初の問題に戻るだけであった。



脱線を何度も繰り返しつつ、辿り着いた結論。

『挨拶は笑顔で行う事』
『相手の挑発に乗らない。そして怒らせる様な事はしない』
『名前で呼び合う仲にまでなる』
『笑ってもらえる様にする』

シリウスの目標であった。



翌日、もちろんそれを実行し始めたシリウス。

朝。
大広間にて待ち伏せ。
やってきたセブルスに、ニッコリと最上級の笑顔付きで「おはよう!」と言った。
…が、一瞬にして自分に対して向けられたものではないと解釈したセブルスはそのままそこを通過。
シリウスだけが取り残された。

「シリウス君、当って砕ける」
「あはは、ジェームズ朝から追い討ちは可哀相だよ」


昼。
スリザリンとの合同授業があった。
その日は悪戯禁止だとシリウスが般若の様に言うので、大人しく4人は授業を受けた。
授業後、もちろんセブルスが厭味を言ってきたが、我慢。
「…なんだ、静かだな。まあ、その方が平和でいい」
張り合いのないシリウスに首をかしげながら退場するセブルスに、思いっきりアッカンベーをした所で振り返られた。
(つまりは見られた)


夜。
朝の失敗を生かして、名前を入れて呼んでみる。
「おやすみ、セブルス。いい夢見ろよ!」
血色の悪い顔を、ますます悪くして、鳥肌をたてセブルスが叫ぶ。
「大層手の込んだ悪戯を始めた様だな!負けはしない!」

宣戦布告をされてしまった。



そんなこんなで1ヶ月。
成果は当然ない。


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スミマセン…書きたかった事半分しか書けてません…ので、全6話に変更。休んでたから勘が鈍ってる?!